Oracleデータベースを運用していると、ユーザーアカウントがロックされることがあります。この記事では、ロックされたユーザーアカウントを解除するための具体的な手順を詳しく説明します。
SQL*PlusやSQL Developerなどのクライアントツールに接続
まずは、管理者権限(SYSDBA権限)を持つユーザーでデータベースに接続します。
sqlplus / as sysdba
ロックされているアカウントの確認
次に、ロックされているユーザーアカウントを確認します。以下のSQL文を実行して、ロックされているアカウントを一覧表示します。
SELECT username, account_status
FROM dba_users
WHERE account_status = 'LOCKED';
アカウントのロック解除
ロックされているユーザーアカウントをアンロックするには、以下のSQL文を実行します。
ALTER USER username ACCOUNT UNLOCK;
例として、HRというユーザーアカウントを解除する場合は、以下のようになります。
ALTER USER hr ACCOUNT UNLOCK;
アカウントのロック解除を確認
最後に、ロック解除が正常に行われたかどうかを確認します。再度、以下のSQL文を実行して確認します。
SELECT username, account_status
FROM dba_users
WHERE username = 'username';
例として、HRユーザーのステータスを確認する場合は、以下のようになります。
SELECT username, account_status
FROM dba_users
WHERE username = 'HR';
注意事項
アカウントがロックされた原因がパスワードの失敗回数によるものである場合、パスワードも再設定することをお勧めします。
ALTER USER username IDENTIFIED BY new_password;
dba_usersビューはシステム権限を持つユーザーのみがアクセス可能ですので、必要な権限を持つユーザーで操作を行う必要があります。