WordPressは非常に強力で自由度の高いCMS（コンテンツ管理システム）ですが、そのデフォルトの検索機能は、投稿のタイトルと本文のみを検索対象としています。ですが、私たちがブログやウェブサイトを作る際、様々な情報をカスタムフィールドとして設定することは珍しくありません。そのカスタムフィールドに格納されたデータを検索できるようにすると、より詳細かつ具体的な情報をユーザーが探しやすくなるでしょう。
今回の記事では、そのようなカスタムフィールドの値も含めてWordPressの検索機能を利用する方法を詳しく解説します。具体的には、カスタムフィールドの値をWordPressの検索対象に追加する方法を、functions.phpファイルにコードを追加することで実現します。
この記事を通じて、WordPressの検索機能を一層パワフルにし、サイト訪問者の検索体験を向上させる手法を学んでいきましょう。これからご紹介する手順を実装することで、サイトの利便性が飛躍的に向上することでしょう。
WordPressとカスタムフィールド
WordPressはその自由度の高さから多くのユーザーに利用されているCMS（コンテンツ管理システム）です。その中でも特に、投稿やページごとに独自のメタデータを追加できるカスタムフィールドは、WordPressの大きな魅力の一つと言えます。
しかし、デフォルトの状態では、これらのカスタムフィールドの値はWordPressの検索機能の対象外となっています。そのため、カスタムフィールドに重要な情報を保存している場合、それがユーザーから検索できないという問題が生じます。
カスタムフィールドの値を検索対象にする方法
の問題を解決するために、カスタムフィールドの値もWordPressの検索対象に含める方法をご紹介します。これは、functions.phpファイルにコードを追加することで実現できます。
まずは、WordPressの管理画面から外観 > テーマの編集を選択し、functions.phpファイルを開きます。そして、以下のコードを追加します。
function custom_search_query( $query ) {
if ( !is_admin() && $query->is_search ) {
$meta_query_args = array(
'relation' => 'OR',
array(
'key' => 'custom_field_1',
'value' => $query->query_vars['s'],
'compare' => 'LIKE',
),
array(
'key' => 'custom_field_2',
'value' => $query->query_vars['s'],
'compare' => 'LIKE',
),
);
$query->set('meta_query', $meta_query_args);
};
}
add_filter( 'pre_get_posts', 'custom_search_query');このコードは、カスタムフィールド custom_field_1 と custom_field_2 の値を検索対象に追加します。カスタムフィールドが他にもある場合は、同様の配列を追加してください。
まとめ
以上が、WordPressでカスタムフィールドの値を検索対象に含める方法です。この手法により、ユーザーはより詳細かつ具体的な情報を検索することが可能となります。
ただし、カスタムフィールドが非常に多い場合はパフォーマンスが低下する可能性がありますので注意が必要です。その場合は専用の検索プラグインの利用や、全体的なパフォーマンスの改善が必要となるかもしれません。
それでも、このカスタムフィールドを検索対象に含める方法は、WordPressの検索機能を大幅に強化する手段として有効です。ぜひ一度試してみて、あなたのWordPressサイトを更に便利でユーザーフレンドリーなものにしてみてください。
