JavaScriptはウェブブラウザでの動的な処理を実現するプログラミング言語として、その柔軟性と使いやすさから多くの開発者に愛用されています。今回は、JavaScriptでのプログラミングの基本中の基本、ループ処理に焦点を当てて解説します。
forループ 決まった回数の繰り返し
最も一般的に使用されるループ処理がforループです。これは、特定の回数だけ処理を繰り返す場面で非常に役立ちます。
for (初期化式; 条件式; 更新式) {
// 繰り返し処理
}
例えば、0から4までの数字を表示するプログラムは以下のように記述します。
for (let i = 0; i < 5; i++) {
console.log(i);
}
// 出力: 0, 1, 2, 3, 4
whileループ 条件が成り立つ間の繰り返し
次に、whileループです。このループは、指定した条件が満たされている間、繰り返し処理を実行します。
while (条件式) {
// 繰り返し処理
}
例として、上のforループと同じ動作を持つwhileループを考えてみましょう。
let i = 0;
while (i < 5) {
console.log(i);
i++;
}
// 出力: 0, 1, 2, 3, 4
forEachループ 配列の要素ごとの繰り返し
配列の各要素に対して処理を行いたい場合は、forEachメソッドが非常に便利です。特に配列の長さが動的に変わる場合や、コードの可読性を高めたい場合には、このメソッドの利用をおすすめします。
配列.forEach(function(要素, インデックス, 配列) {
// 繰り返し処理
});
具体例として、果物の配列を考えてみましょう。
let fruits = ["apple", "banana", "cherry"];
fruits.forEach(function(fruit, index) {
console.log(index, fruit);
});
// 出力: 0 "apple", 1 "banana", 2 "cherry"
まとめと注意点
ループ処理は、コードを簡潔にし、同じような処理の繰り返しを効率的に行うための強力なツールです。しかし、注意が必要です。
- ループの条件式が常にtrueとなる場合、ループは永遠に続く”無限ループ”となり、ブラウザがフリーズする原因となります。
- ループの中での変数の更新を忘れると、意図しない動作やエラーが生じる可能性があります。
このようなミスを避けるためにも、ループの条件や処理内容をきちんと理解し、適切に実装することが重要です。