【Oracle】重複データを削除する方法

Oracleデータベースで重複データを扱う際、正しい手順で重複行を削除することが重要です。本記事では、重複データを特定し、適切に削除する方法を解説します。

重複行の特定

まず、テーブル内でどのデータが重複しているかを特定します。例えば、table_nameというテーブルのcolumn1とcolumn2が重複している場合、以下のSQLクエリを使用して重複行を確認します。

SELECT column1, column2, COUNT(*)
FROM table_name
GROUP BY column1, column2
HAVING COUNT(*) > 1;

このクエリにより、column1とcolumn2の組み合わせが重複している行が抽出されます。

重複データの削除

重複している行のうち、1つだけを残し、他の行を削除するためにROWIDを活用します。以下のSQLを使用して、最も小さいROWIDを持つ行以外の重複行を削除します。

DELETE FROM table_name T1
WHERE ROWID > (
    SELECT MIN(ROWID)
    FROM table_name T2
    WHERE T1.column1 = T2.column1
    AND T1.column2 = T2.column2
);

このクエリは、重複行のうち1行を残して他の重複行を削除します。

削除後の確認

データが正しく削除されたかを確認するために、再度重複行のチェックを行います。以下のSQLを実行し、何も返ってこなければ重複データの削除は成功です。

SELECT column1, column2, COUNT(*)
FROM table_name
GROUP BY column1, column2
HAVING COUNT(*) > 1;

注意点

  • バックアップの取得: データを削除する前に必ずバックアップを取りましょう。誤って必要なデータを削除してしまうと、復旧が難しくなります。
  • 重複条件の確認: 削除するデータの条件を慎重に設定してください。間違った条件で削除を行うと、重要なデータが失われる可能性があります。

まとめ

Oracleデータベースにおける重複データを安全に削除するための手順を紹介しました。適切な手順を踏むことで、データの整合性を保ちながら効率的にデータベースを管理できます。