サーバー運用や開発作業では、リモートサーバー上のファイルを直接編集する場面がよくあります。その際に利用されるのが SSH(Secure Shell)です。SSH を使えば安全にサーバーへ接続し、リモート上のファイルをターミナルから編集できます。本記事では SSH を用いてリモートサーバーに接続し、ファイルを編集するまでの基本的な流れを解説します。
SSHでリモートサーバーに接続する
まずはターミナルからリモートサーバーにログインします。基本的な構文は以下の通りです。
ssh ユーザー名@ホスト名(またはIPアドレス)
例:
ssh user@example.com
ssh user@192.168.1.100
接続するとパスワード入力、または公開鍵認証によってログインできます。
リモートサーバー上でファイルを編集する
サーバーにログインできたら、コマンドラインでファイルを編集します。Linux 系サーバーでは以下のエディタがよく使われます。
nano を使う
シンプルで直感的なエディタです。初心者にも扱いやすいのが特徴です。
nano /path/to/file.txt
画面下に操作方法が表示され、保存は Ctrl + O、終了は Ctrl + X です。
vi / vim を使う
サーバー環境に標準的に入っている強力なエディタです。
vi /path/to/file.txt
vim /path/to/file.txt
基本操作:
- i で挿入モードに切り替え編集開始
- Esc でコマンドモードに戻る
:wq
で保存して終了:q!
で保存せずに終了
ローカルで編集してアップロードする方法
サーバー上で直接編集が難しい場合は、一度ファイルをローカルにダウンロードして編集し、再度アップロードする方法もあります。
# ダウンロード
scp user@example.com:/path/to/file.txt ./file.txt
# アップロード
scp ./file.txt user@example.com:/path/to/file.txt
scp
は SSH を利用したファイル転送コマンドで、安全にローカルとリモート間でファイルをやり取りできます。
まとめ
リモートサーバー上のファイル編集は以下の手順で行います。
ssh
コマンドでサーバーに接続nano
やvi
を使って直接編集- 必要に応じて
scp
でローカルとのファイルやり取り
簡単な修正なら nano
、高度な作業なら vim
、大規模な修正ならローカルで編集してアップロード、と使い分けるのが効率的です。