WordPressは非常に柔軟なCMS（コンテンツ管理システム）であり、多くのカスタマイズが可能です。その一つが、ページの<title>タグの出力方法です。今日は、この<title>タグの出力をwp_headアクションから削除する方法について詳しく解説します。
はじめに：wp_headとは？
WordPressテンプレートには、多くの場合<head>セクション内にwp_head()という関数が呼び出されています。この関数は、WordPressがコア、プラグイン、またはテーマによって必要とされる多くの重要なHTMLコードを動的に出力する役割を果たします。例えば、CSSやJavaScript、メタデータ、そして当然のことながら<title>タグもこのwp_head()によって出力されます。
<title>タグの重要性
<title>タグは、ブラウザのタブに表示されるページのタイトルを制御します。このタグはSEO（検索エンジン最適化）にも非常に重要であり、Googleなどの検索エンジンは、この情報を用いてページの内容を評価します。
なぜ<title>タグの出力を削除するのか？
通常、<title>タグの自動出力は非常に便利ですが、特定の状況下でこの機能を無効にしたいことがあります。例えば、独自のロジックでページタイトルを動的に生成したい、あるいは特定のページでタイトルを非表示にしたいといった場合です。
実装方法
以下のコードをfunctions.phpに追加します。
remove_action( 'wp_head', '_wp_render_title_tag', 1 );このコードはwp_headから<title>タグを出力するアクションを削除します。
あるいは、以下のように既存のadd_theme_support( ‘title-tag’ );をコメントアウトまたは削除します。
// add_theme_support( 'title-tag' );注意点：SEOとユーザビリティ
<title>タグを削除すると、SEOやブラウザでの表示に問題が出る可能性があります。したがって、必ず代わりの方法で<title>タグを設定してください。
<title>ここにタイトルを挿入</title>まとめ
WordPressの柔軟性は、多くのカスタマイズを可能にしていますが、その柔軟性が仇となることもあります。特にSEOやユーザビリティに直接影響を与える要素をカスタマイズする際は、慎重に行動することが重要です。</title>タグの出力を削除する場合も、その影響をしっかりと考慮し、適切な代替手段を用意してください。
