【bat】バッチファイルでFTP接続を行い、ファイルの送受信を自動化する方法

【bat】バッチファイルでFTP接続を行い、ファイルの送受信を自動化する方法 bat

バッチファイルを使って、FTPサーバーと接続し、ファイルの送受信を自動化することができます。これにより、定期的にファイルをアップロードしたりダウンロードしたりする作業を効率化することができます。本記事では、FTPを使用してファイルを送受信するための基本的なバッチファイルの作成方法について説明します。

必要な情報

FTPを使用するためには、以下の情報が必要です。

  • FTPサーバーのホスト名(例:ftp.example.com)
  • FTPユーザー名(例:username)
  • FTPパスワード(例:password)
  • 送信するローカルファイルのパス
  • 送信先のリモートファイルのパス

これらの情報をバッチファイルに埋め込んで、FTP接続とファイルの転送を自動化します。

FTP送信(アップロード)の方法

FTPを使ってローカルのファイルをサーバーにアップロードするためのバッチファイルの例です。

@echo off
set FTP_HOST=ftp.example.com
set FTP_USER=username
set FTP_PASS=password
set LOCAL_FILE="C:\path\to\local\file.txt"
set REMOTE_FILE="remote/path/to/remote/file.txt"

(
echo open %FTP_HOST%
echo %FTP_USER%
echo %FTP_PASS%
echo bin
echo put %LOCAL_FILE% %REMOTE_FILE%
echo bye
) | ftp -n -s:ftp_commands.txt
  • FTP_HOST にはFTPサーバーのホスト名を指定します。
  • FTP_USER と FTP_PASS にはFTPサーバーにアクセスするためのユーザー名とパスワードを設定します。
  • LOCAL_FILE にはアップロードするローカルファイルのパスを指定し、REMOTE_FILE にはアップロード先のリモートパスを設定します。
  • put コマンドを使ってファイルをアップロードします。

FTP受信(ダウンロード)の方法

FTPを使ってリモートサーバーからローカルPCにファイルをダウンロードするためのバッチファイルの例です。

@echo off
set FTP_HOST=ftp.example.com
set FTP_USER=username
set FTP_PASS=password
set LOCAL_FILE="C:\path\to\local\file.txt"
set REMOTE_FILE="remote/path/to/remote/file.txt"

(
echo open %FTP_HOST%
echo %FTP_USER%
echo %FTP_PASS%
echo bin
echo get %REMOTE_FILE% %LOCAL_FILE%
echo bye
) | ftp -n -s:ftp_commands.txt
  • get コマンドを使用して、リモートサーバーからローカルPCへファイルをダウンロードします。

バッチファイルの実行方法

バッチファイルを作成したら、以下の手順で実行できます。

  1. 任意のテキストエディタ(例:メモ帳)を開き、上記のコードをコピーします。
  2. ファイルを .bat 拡張子で保存します(例:ftp_upload.bat)。
  3. コマンドプロンプトを開き、保存したバッチファイルを実行します。

実行後、指定したFTPサーバーに自動的に接続し、ファイルの送受信が開始されます。

注意点

  • FTP接続の際に、セキュリティの観点からパスワードやユーザー名を直接バッチファイルに記述するのは避けた方が良い場合があります。セキュリティを強化するために、ftp コマンドの代わりに WinSCP や FileZilla などのツールを使用することも検討しましょう。
  • FTPは暗号化されていない通信を行うため、機密性の高いファイルの送受信にはFTPS(FTP Secure)やSFTP(SSH File Transfer Protocol)の使用を検討することをおすすめします。

まとめ

バッチファイルを使うことで、FTP接続によるファイルの送受信を簡単に自動化することができます。これにより、定期的なバックアップ作業やファイルの転送作業を効率化することが可能です。上記の手順を参考に、自分の環境に合わせてカスタマイズし、作業の自動化を進めてみましょう。