PowerShellでOutlookを使ってメールを自動送信する際、複数の宛先に一斉送信したい場面は多々あります。宛先の使い分け(To・CC・BCC)を理解しておくことで、情報共有の範囲をコントロールしつつ、効率よく連絡業務を行うことができます。
この記事では、PowerShellスクリプトを使ってTo、CC、BCCに複数の宛先を設定し、一斉送信する方法を紹介します。
PowerShellでOutlookを起動してメール作成
まずは基本の構文です。Outlook COMオブジェクトを使用してメールを作成します。
$Outlook = New-Object -ComObject Outlook.Application
$Mail = $Outlook.CreateItem(0)
このコードにより、新規のメールアイテムが生成されます。
To・CC・BCCに複数の宛先を設定する方法
複数の宛先を設定するには、アドレスをセミコロン(;
)で区切って記述します。以下は実際の使用例です。
$Mail.To = "user1@example.com; user2@example.com"
$Mail.CC = "manager@example.com; teamlead@example.com"
$Mail.BCC = "audit@example.com"
メールの件名と本文を設定し、送信します。
$Mail.Subject = "週次レポートのご案内"
$Mail.Body = "各位、週次レポートを送付いたします。ご確認ください。"
$Mail.Send()
このスクリプトを実行すると、To・CC・BCCにそれぞれ設定された複数の宛先に同時にメールが送信されます。
To・CC・BCCの使い分け
To: 直接の宛先。返信やアクションが求められる相手。
CC: 参考までに情報共有する相手。返信は必要ないが状況を知っておいてほしい人。
BCC: 他の宛先に知られずに共有したい相手。例えば上長や監査部門など。
これらを適切に使い分けることで、メールの透明性や目的が明確になります。
まとめ
PowerShellを使えば、Outlookで複数の宛先にメールを一斉送信することが可能です。セミコロン区切りでTo・CC・BCCを設定し、送信の目的に応じた使い分けを行いましょう。
自動送信スクリプトは業務効率を向上させると同時に、メールの送信ミスや漏れを防ぐ強力なツールとなります。