Webサイトのアクセス制御やリダイレクト設定に欠かせないのが .htaccess ファイル です。WordPressを利用している場合にも標準的に使用されます。ここでは、SSH接続を使って .htaccess
を編集する方法と注意点を解説します。
1. SSHでサーバーに接続
ssh ユーザー名@サーバーのIPアドレス
# 例
ssh user@example.com
2. .htaccess の場所を確認
.htaccess
は多くの場合、ドキュメントルート直下にあります(例:/var/www/html/
、/home/ユーザー/public_html/
)。隠しファイルなので以下のコマンドで確認します。
ls -la
3. 編集前にバックアップ
1行のミスでも「500 Internal Server Error」になる可能性があるため、必ずバックアップを取ってから編集してください。
cp .htaccess .htaccess.bak
4. .htaccess を編集する
SSH接続中にテキストエディタで直接編集します。
nano .htaccess
# または
vim .htaccess
5. よく使われる .htaccess の設定例
301リダイレクト
Redirect 301 /old-page.html /new-page.html
ベーシック認証
AuthType Basic
AuthName "Restricted Area"
AuthUserFile /home/ユーザー/.htpasswd
Require valid-user
WordPress標準設定
# BEGIN WordPress
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L]
</IfModule>
# END WordPress
6. 設定を反映する
Apacheを利用している場合は、リロードして設定を反映させます。
sudo systemctl reload apache2
7. トラブルシューティング
500エラーになった場合
.htaccess
の文法エラーが原因の可能性が高いため、バックアップから復元します。
mv .htaccess.bak .htaccess
権限エラーが出る場合
ファイルのパーミッションを確認してください。
chmod 644 .htaccess
まとめ
SSHを使えばサーバーに直接アクセスして .htaccess
を安全に編集できます。
- 必ずバックアップを取る
- 編集はテキストエディタで行う
- 変更後はApacheをリロードする
この3点を押さえれば、安心して .htaccess
を管理できます。