Claude Code CLAUDE.md完全設計ガイド|3層構造・@インポート・自動メモリでAIとのコンテキスト共有を最大化

Claude Code CLAUDE.md完全設計ガイド|3層構造・@インポート・自動メモリでAIとのコンテキスト共有を最大化 AI開発

Claude Codeを使い始めたとき、最初は何でもうまく動く。しかし数日後には「また同じ指示を繰り返している」「前回教えたことを覚えていない」という壁にぶつかります。この問題を根本的に解決するのがCLAUDE.mdです。

CLAUDE.mdはClaude Codeが毎セッション開始時に自動で読み込むプロジェクト設定ファイルです。コーディング規約・コマンド一覧・アーキテクチャの決定事項を書いておくと、毎回指示しなくてもClaudeがプロジェクトの文脈を理解した状態で動き始めます。

この記事では、CLAUDE.mdの3層設計・@インポートによる分割管理・自動メモリ(Auto Memory)まで、長期的に精度が上がり続ける設計方法を解説します。Claude Code全般の使い方はClaude Code完全ガイドを参照してください。

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Claude Codeのメモリ構造を理解する

Claude Codeのメモリは4つの層から構成されています。上位の層ほど広い範囲に影響し、下位の層ほどプロジェクト固有の詳細を担います。

ファイルパス 読み込み範囲 主な用途
グローバル ~/.claude/CLAUDE.md 全プロジェクト共通 開発スタイル・個人的なルール・よく使うコマンド
プロジェクト CLAUDE.md or .claude/CLAUDE.md そのプロジェクトのみ アーキテクチャ・規約・コマンド・禁止事項
自動メモリ .claude/MEMORY.md プロジェクト内 Claudeが自動で記録するバグ修正・選好・決定事項
トピックファイル .claude/memory/[topic].md プロジェクト内 特定分野の詳細(DB設計・API仕様・デプロイ手順等)
読み込み優先順位
Claude Codeは起動時にグローバル→プロジェクトの順に読み込みます。同じ内容が両方に書かれている場合、プロジェクト設定が優先されます。ルールが競合した場合も下位の層(プロジェクト設定)が勝ちます。

CLAUDE.mdの基本構成テンプレート

効果的なCLAUDE.mdには「何を・なぜ・どうやって」が揃っている必要があります。Claudeがファイルを読んだだけで、プロジェクトに新規参加した開発者と同じ理解に達することを目標にします。

CLAUDE.md(推奨テンプレート)
# プロジェクト概要
ECサイトのバックエンドAPI。Node.js + TypeScript + PostgreSQL + Prismaで構築。
認証はJWT、外部決済にStripeを使用。

## よく使うコマンド
- `npm run dev`: 開発サーバー起動(port 3000)
- `npm test`: テスト実行(Jest、--watchは使わない)
- `npm run build`: TypeScriptビルド
- `npm run db:migrate`: Prismaマイグレーション実行
- `npm run lint`: ESLint実行
- `npm run typecheck`: 型チェックのみ(ビルドなし)

## アーキテクチャ
- `src/routes/`: Expressルーター(ルーティングのみ、ビジネスロジックを含めない)
- `src/services/`: ビジネスロジック(ここに実装する)
- `src/repositories/`: Prismaを使ったDB操作(直接SQLは書かない)
- `src/middleware/`: 認証・バリデーション・エラーハンドリング

## コーディング規約
- TypeScript strict モードを遵守(anyは禁止)
- 関数は100行以内に収める
- エラーはResult型でハンドリング(例外を使わない)
- console.logは本番コードに残さない
- すべてのAPIエンドポイントにzodバリデーションを追加する

## 禁止事項
- mainブランチへの直接コミット(PRを通すこと)
- ORMを使わない生のSQL(セキュリティリスク)
- src/外へのファイル作成(設定ファイルはルートに置く)

## テスト方針
- ユニットテスト必須(新機能・バグ修正どちらも)
- テストファイルは対象ファイルと同じディレクトリに配置(.test.tsサフィックス)
- モックはRepositoryレイヤーのみ(Serviceのテストは実Repositoryを使わない)
200行ルール:長すぎるCLAUDE.mdはルール遵守率が下がる
CLAUDE.mdが長くなるほど、Claudeが後半のルールを見落としやすくなります。200行以内を目安に分割するのがAnthropicのベストプラクティスです。200行を超えそうになったら@インポート構文で分割するサインです。

@インポート構文:CLAUDE.mdを分割管理する

CLAUDE.mdが長くなってきたら@インポート構文で別ファイルに分割できます。@./path/to/file.mdと書くと、そのファイルの内容がCLAUDE.mdに展開されて読み込まれます。これにより各ファイルを200行以内に保ちながら、詳細な設定を管理できます。

ディレクトリ構造(@インポート活用時)
project/
├── CLAUDE.md                    ← メインファイル(概要・インポート宣言)
└── .claude/
    └── rules/
        ├── architecture.md      ← アーキテクチャの詳細
        ├── testing.md           ← テスト規約の詳細
        ├── deployment.md        ← デプロイ手順
        └── security.md          ← セキュリティルール
CLAUDE.md(@インポートを使ったシンプル構成)
# ECサイト バックエンドAPI

## クイックリファレンス
- 開発サーバー: `npm run dev`
- テスト: `npm test`
- DB操作: `npm run db:migrate`

## 詳細ルール
@.claude/rules/architecture.md
@.claude/rules/testing.md
@.claude/rules/deployment.md
@.claude/rules/security.md
.claude/rules/architecture.md(インポート先ファイル例)
## アーキテクチャルール

### レイヤー構造
- `routes/`: ルーティングのみ(ビジネスロジックを含めない)
- `services/`: ビジネスロジック(ここに実装する)
- `repositories/`: Prisma経由のDB操作(生SQLは書かない)
- `middleware/`: 認証・バリデーション・エラーハンドリング

### 依存関係のルール
- routes → services → repositories(この方向のみ)
- services間の直接呼び出しは禁止(循環依存防止)
- 外部APIアクセスはすべて`services/external/`に集約

### 命名規則
- ファイル名: kebab-case(例: user-service.ts)
- クラス名・インターフェース名: PascalCase
- 関数・変数: camelCase
- 定数: UPPER_SNAKE_CASE

### 型定義の置き場所
- ドメインモデルは`src/types/`に集約
- リクエスト/レスポンス型はzodスキーマから自動生成(`z.infer<>`)
- Prismaの型は直接使用可(Prismaクライアントから)
@インポートのベストプラクティス

  • メインのCLAUDE.mdは50〜100行以内に収める(概要とインポート宣言のみ)
  • インポートファイルは各テーマで100〜150行以内
  • チームで頻繁に変更するルールは専用ファイルに分離(変更履歴を追いやすくなる)
  • インポートファイル名は内容が分かる具体的な名前にする

グローバルCLAUDE.mdの設計

~/.claude/CLAUDE.md(グローバル設定)には、すべてのプロジェクトに共通して適用したい個人的なルールを書きます。エディタ設定・コミットスタイル・個人の開発スタイルに関する設定がここに入ります。

~/.claude/CLAUDE.md(グローバル設定テンプレート)
# 個人設定

## 開発スタイル
- コードを書く前に必ず既存の実装を読んでから変更を提案する
- 変更が大きい場合は先に計画を提示して承認を取ってから実装する
- テストを書かずに実装だけ終わらせることを避ける

## コミットスタイル
- コミットメッセージは日本語で書く
- フォーマット: [種別] 変更内容(50文字以内)
  - [feat] 新機能追加
  - [fix] バグ修正
  - [refactor] リファクタリング
  - [test] テスト追加・修正
  - [docs] ドキュメント更新
- 1コミットは1つの変更にまとめる

## 回答スタイル
- 長い説明より短い説明を優先する
- コードの変更前後を明示する
- 「確認してください」という終わり方を減らし、完成したものを提示する

## セキュリティ
- APIキー・パスワード・シークレットをコードに書かない
- 環境変数は.envファイルで管理し、.gitignoreに追加する

チーム開発でのCLAUDE.md運用

gitで共有するファイルとしないファイルを分ける

チーム開発では、プロジェクトの規約は共有しつつ、個人設定は共有しないのが基本です。適切に分離することでチームの一貫性を保ちながら個人の自由も確保できます。

ファイル git管理 理由
CLAUDE.md(プロジェクトルート) commit(共有) チーム全員に適用したいプロジェクト規約
.claude/rules/*.md commit(共有) チームで合意したアーキテクチャ・テスト規約
.claude/MEMORY.md gitignore推奨 Claudeが自動記録する内容はメンバー間で異なる
~/.claude/CLAUDE.md gitignore対象外(個人ファイル) 個人の開発スタイル・ローカル環境設定
.gitignore(Claude Code関連)
# Claude Code自動生成ファイル(個人設定のため共有しない)
.claude/MEMORY.md
.claude/memory/

# ただし rules/ は共有するため除外
!.claude/rules/

チームCLAUDE.mdの更新ルール

CLAUDE.mdはコードと同様にPull Requestでレビューして更新することを推奨します。ルールの変更はチーム全員に影響するため、独断で書き換えないようにします。

チームCLAUDE.md更新のベストプラクティス
## CLAUDE.mdの更新方針

このファイルへの変更はPRを通してチームレビューを受けること。

更新すべきタイミング:
- 新しいアーキテクチャパターンを採用したとき
- バグや問題が繰り返し発生してルール追加が必要なとき
- テスト方針・命名規則が変わったとき

更新してはいけないこと:
- 個人の好みによる変更(チームの合意なしに)
- 一時的な対処(永続的なルールとしてではなく)

自動メモリ(Auto Memory)を活用する

Claude Code v2.1.59(2026年2月26日リリース)から、Auto Memory機能が追加されました。Claudeがあなたの指摘・フィードバック・決定事項を.claude/MEMORY.mdに自動で記録します。次のセッションでもその内容が引き継がれます。

Auto Memoryの仕組み

セッション中にあなたが「こうしてほしい」と指摘したり、Claudeが判断した重要事項を、Claudeが自律的にMEMORY.mdに追記します。ユーザーが明示的に「これを覚えておいて」と言わなくても、繰り返し修正が発生した事項は自動でメモリに入ります。

Auto Memoryの動作確認
# セッション中にClaudeが自動でMEMORY.mdを更新する
# 例: 「コードブロックにラベルをつけ忘れている」と指摘すると...

# .claude/MEMORY.md に自動追記される内容例:
# ---
# ## フィードバック履歴
# - [2026-03-24] コードブロックは必ずラベル付きで出力すること(2回指摘あり)
# - [2026-03-22] テストファイルは対象ファイルと同ディレクトリに配置すること
# - [2026-03-20] エラーハンドリングにResult型を使うこと(例外は使わない)

# 確認コマンド
cat .claude/MEMORY.md

手動でメモリを追加する

Claudeに「これを覚えておいて」と言うか、/memoryコマンドを使うと手動でメモリに追記できます。

メモリへの手動追加
# セッション中に
> このプロジェクトではAuthorizationヘッダーにBearerトークンを使う。
> このことをメモリに記録しておいて。

# または /memory コマンドで
> /memory
# メモリ編集画面が開く

トピックファイルで詳細情報を管理する

.claude/memory/ディレクトリにテーマ別のMarkdownファイルを置くと、MEMORY.mdを補完する詳細情報として読み込まれます。DB設計・API仕様・デプロイ手順など、変わらない参照情報の置き場として使います。

トピックファイルの例
.claude/
├── MEMORY.md          ← Auto Memoryが書き込む(頻繁に変わる)
└── memory/
    ├── database.md    ← DBスキーマ・テーブル設計の詳細(安定した参照情報)
    ├── api-spec.md    ← 主要APIのエンドポイント仕様
    └── decisions.md   ← アーキテクチャの決定記録(ADR)
.claude/memory/decisions.md(アーキテクチャ決定記録)
## アーキテクチャ決定記録(ADR)

### [2026-03-10] 状態管理にZustandを採用
- 背景: Reduxは複雑すぎてチームのキャッチアップコストが高かった
- 決定: Zustandを採用。シンプルなAPIでチーム全員が即時使える
- 影響: 既存のReduxストアを順次Zustandに移行(完了目標: 2026-Q2)

### [2026-02-20] APIクライアントにtanstack-queryを採用
- 背景: フロントエンドのキャッシュ戦略が複雑になっていた
- 決定: tanstack-queryで統一。キャッシュ・リフェッチを自動化
- 影響: カスタムフックでAPIアクセスをラップする規約を追加

### [2026-01-15] 認証トークンをhttpOnlyクッキーに変更
- 背景: XSS攻撃でlocalStorageのトークンが盗まれるリスクを排除
- 決定: JWTをhttpOnlyクッキーで管理。Refresh tokenローテーションを実装
- 影響: フロントエンドのAuthヘッダー送信が不要に。Cookieが自動送信される

よくある失敗パターンと対処法

失敗パターン 症状 対処法
抽象的なルール Claudeがルールを守るが期待と違う動きをする 「〇〇する」より「〇〇した場合は△△する」と具体的に書く
長すぎるCLAUDE.md ルール遵守率が低下、矛盾が増える @インポートで分割、200行以内に収める
古くなったルール Claudeが古い仕様で動く 定期的にCLAUDE.mdをレビューして古い記述を削除
禁止事項なし してほしくない変更を繰り返しされる 「〇〇するな」という明確な禁止事項セクションを作る
チームと個人の混在 チームのCLAUDE.mdに個人設定が入り込む グローバル設定に移す、または.gitignoreで除外

Claudeが同じミスを繰り返すときの対処

Claudeが同じ間違いを繰り返す場合、それはCLAUDE.mdに追記するサインです。「また同じ修正をした」と気づいたら、その内容をルールとして追記します。Auto Memoryが有効なら自動で追記されますが、明示的に書いた方が精度は高くなります。

失敗パターンをCLAUDE.mdに変換する例
## よくある間違い(修正済み)

<!-- Claudeへの注意: 以下は過去に繰り返し発生した問題です -->

- **認証ミドルウェアの順序**: `verifyToken`は`rateLimit`の後、`validateRequest`の前に置くこと
  (理由: レート制限の前にトークン検証すると無効トークンへのブルートフォースを防げない)

- **Prismaトランザクション**: 複数テーブルを更新する場合は必ず`prisma.$transaction()`を使うこと
  (理由: 一部だけ更新されてデータ不整合が起きたことがある)

- **型アサーション禁止**: `as SomeType`を使わず型ガードを実装すること
  (理由: asを使うと型チェックをバイパスしてランタイムエラーの原因になる)

CLAUDE.md設計チェックリスト

以下のチェックリストを使って、CLAUDE.mdが適切に設計されているか確認してください。

  • 200行以内に収まっているか(超えていれば@インポートで分割)
  • プロジェクト概要が1〜3行で書かれているか(技術スタック・目的)
  • よく使うコマンドが全部書かれているか(セッションごとに聞かれていないか確認)
  • 「してほしくないこと」が明記されているか(禁止事項セクション)
  • アーキテクチャの決定事項が書かれているか(なぜそうなったかも含めて)
  • チーム設定と個人設定が混在していないか(グローバル設定に移す)
  • 繰り返し指摘していることが書かれているか(Auto Memoryまたは手動追記)
  • 古くなった記述が残っていないか(四半期ごとにレビュー)

まとめ

CLAUDE.mdはClaude Codeとの長期的な関係を定義するファイルです。最初から完璧にする必要はなく、「また同じことを教えた」と思った瞬間に追記していくスタイルが正解です。そうすることで、使い続けるほど精度が上がり、指示の繰り返しが減っていきます。

まずはコマンド一覧と禁止事項だけ書いたシンプルなCLAUDE.mdから始めましょう。50行でも書いておくだけで、毎セッションの「準備会話」が不要になります。200行を超えそうになったら@インポートで分割し、Auto Memoryと組み合わせることで「学習し続けるAI開発環境」が完成します。

HooksやSubagentsとの組み合わせで、CLAUDE.mdのルールを自動で強制する設定も作れます。Claude Code Hooks完全ガイドClaude Code Subagents完全ガイドも参考にしてください。

よくある質問

QCLAUDE.mdはどこに置けばいいですか?

AプロジェクトルートのCLAUDE.mdまたは.claude/CLAUDE.mdのどちらでも読み込まれます。チームで共有する場合はリポジトリルートが分かりやすいです。gitで共有したくない個人設定は~/.claude/CLAUDE.md(グローバル設定)に書いてください。

Q@インポート構文はネストして使えますか?

Aはい。インポートしたファイルの中でさらに@インポートを使うことができます。ただし循環インポート(AがBをインポートし、BがAをインポートする)は避けてください。読み込み順が複雑になるため、ネストは2段階以内に収めることを推奨します。

QAuto MemoryはいつMEMORY.mdに書き込みますか?

Aセッション中にClaudeが「次回以降も適用すべき重要な情報」と判断したときに書き込みます。ユーザーが同じ指摘を2回以上行った場合は特に積極的に記録されます。手動で追加したい場合は「これをメモリに記録して」または/memoryコマンドを使います。

QCLAUDE.mdに書いたルールを確実に守らせるにはどうすればいいですか?

ACLAUDE.mdのルールは「強い示唆」として機能しますが、完全な強制ではありません。確実に守らせたい場合は、HooksのPrompt Hookで違反コードを自動ブロックする設定が効果的です。例えば「anyを使ったTypeScriptコードを検出したらブロックする」Prompt Hookを設定できます。詳しくはClaude Code Hooks完全ガイドを参照してください。

QCLAUDE.mdに書かない方がいい内容はありますか?

A頻繁に変わる情報(特定のバグの詳細・一時的な作業メモ・個人的なTODO)はCLAUDE.mdに書くのは不適切です。これらはAuto MemoryのMEMORY.mdか、Gitのコメント・Issueで管理しましょう。また、CLAUDE.mdは毎セッション読まれるため、機密情報(APIキー・パスワード)は絶対に書かないでください。

QチームメンバーによってCLAUDE.mdの記述が衝突します。

ACLAUDE.mdのコンフリクトはコードと同様にPRでレビューして解決します。チームの合意ルールのみをプロジェクトCLAUDE.mdに書き、個人の好みは各自のグローバル設定に分離することでコンフリクトを減らせます。また.claude/rules/を役割(フロントエンド・バックエンド等)で分割すると担当範囲が明確になりコンフリクトが起きにくくなります。