Claude CodeはAnthropicが開発したターミナルで動作するAIコーディングエージェントです。コードの読み書き・テスト実行・Git操作・ファイル管理まで自然言語で指示できます。この記事ではインストールから初期設定までをOS別に丁寧に解説します。
インストール後の使い方全般はClaude Code完全ガイドを、settings.jsonの詳細設定はsettings.json完全リファレンスを、インストール後にエラーが出た場合はトラブルシューティング完全ガイドを参照してください。
システム要件
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| macOS | 13.0(Ventura)以上 |
| Linux | Ubuntu 20.04+ / Debian 10+ / Alpine Linux 3.19+ |
| Windows | Windows 10 1809以上 / Windows Server 2019以上(WSL2推奨) |
| RAM | 4GB以上 |
| ネットワーク | インターネット接続必須 |
| シェル | Bash / Zsh / PowerShell / CMD(Windowsはgit for Windows必須) |
Windowsで使う場合、WSL2(Windows Subsystem for Linux 2)上のLinux環境での利用を推奨します。PowerShell/CMDでも動作しますが、LinuxコマンドやシェルスクリプトをClaude Codeが実行するため、WSL2環境の方が動作が安定します。WSL2はMicrosoft Storeからインストールできます。
インストール方法
Claude Codeは3つの方法でインストールできます。ネイティブインストーラーが最も推奨されており、自動アップデート機能が使えます。
方法①:ネイティブインストーラー(推奨)
Anthropic公式のインストールスクリプトを使う方法です。自動アップデートが有効になります。
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
インストール後、ターミナルを再起動するかシェルの設定を再読み込みして、claudeコマンドが使えることを確認します。
claude --version
方法②:Homebrew(macOS / Linux)
brew install --cask claude-code
Homebrewでインストールした場合、自動アップデート機能は使えません。手動で
brew upgrade claude-codeを実行してアップデートしてください。方法③:WinGet(Windows)
winget install Anthropic.ClaudeCode
WinGetもアップデートは手動です(winget upgrade Anthropic.ClaudeCode)。
npmでのインストール(非推奨)
従来はnpmでのインストールが一般的でしたが、現在はネイティブインストーラーが推奨されています。npmよりも起動が速く、依存関係も少なくなっています。すでにnpmでインストール済みの方は、ネイティブインストーラーに移行することをおすすめします。
# ネイティブインストーラーをインストール curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash # npm版をアンインストール npm uninstall -g @anthropic-ai/claude-code
初回起動と認証設定
インストール後にclaudeと入力すると、初回はブラウザが自動的に開いて認証画面が表示されます。認証方法は主に2種類あります。
認証方法①:Claude.ai OAuthで認証(最も簡単)
Claude Pro・Max・Teams・Enterpriseアカウントを持っている場合、OAuthでサインインするだけで使えます。
claudeを実行するとブラウザが自動で開く(開かない場合は画面に表示されるURLを手動でコピー)- Claude.aiのサインイン画面でログイン
- アクセス許可を承認すると認証完了
- ターミナルに戻るとClaude Codeが起動している
Claude Code は Claude Pro / Max / Teams / Enterprise プランで利用できます。Free プランでは利用できません。APIキー方式(Anthropic Console)でも使用可能ですが、従量課金になります。
認証方法②:APIキーで認証
Anthropic ConsoleでAPIキーを取得して環境変数に設定する方法です。CI/CD環境・サーバー・クラウドプロバイダ経由での利用時によく使われます。
# ~/.bashrc または ~/.zshrc に追加 export ANTHROPIC_API_KEY="sk-ant-api03-..." # 設定を反映 source ~/.bashrc
apiKeyHelperで動的にAPIキーを取得(企業向け)
社内のシークレットマネージャーやVaultからAPIキーを動的に取得したい場合は、apiKeyHelperスクリプトを設定します。Claude Codeが起動するたびにスクリプトを実行してAPIキーを取得します。
#!/bin/bash # AWS Secrets Managerからキーを取得する例 aws secretsmanager get-secret-value \ --secret-id claude-api-key \ --query SecretString \ --output text
{
"apiKeyHelper": "~/.claude/get-api-key.sh"
}
認証の優先順位
| 優先度 | 認証方法 |
|---|---|
| 1(最高) | クラウドプロバイダ認証(Bedrock / Vertex AI / Azure Foundry) |
| 2 | ANTHROPIC_AUTH_TOKEN環境変数 |
| 3 | ANTHROPIC_API_KEY環境変数 |
| 4 | apiKeyHelperスクリプト |
| 5(最低) | Claude.ai OAuth(Claude Pro/Max/Teams/Enterprise) |
~/.claude/ディレクトリの構成
Claude Codeの設定ファイルはすべて~/.claude/ディレクトリに保存されます。各ファイルの役割を把握しておくと、設定のカスタマイズやバックアップに役立ちます。
~/.claude/
├── settings.json # ユーザーグローバル設定(モデル・権限・フック等)
├── settings.local.json # ローカル上書き設定(gitignore推奨)
├── .credentials.json # OAuth認証情報(自動生成・直接編集不要)
├── CLAUDE.md # 全プロジェクト共通の指示
├── rules/ # 全プロジェクト共通のpath-specificルール
│ └── my-rules.md
├── skills/ # カスタムスキル(スラッシュコマンド)
│ └── my-skill.md
├── agents/ # カスタムサブエージェント定義
│ └── reviewer.md
├── keybindings.json # キーバインドのカスタマイズ
├── statusline.sh # カスタムステータスラインスクリプト
└── projects/ # プロジェクト別のauto-memory
└── my-project/
└── memory/
├── MEMORY.md
└── context.md
~/.claude/settings.json・~/.claude/CLAUDE.md・~/.claude/skills/はGitHubのプライベートリポジトリでバックアップしておくことをおすすめします。マシンの移行時にも設定をそのまま引き継げます。.credentials.jsonは認証情報なので除外してください。初期設定:CLAUDE.mdとsettings.jsonを整える
CLAUDE.mdの初期作成
Claude CodeはプロジェクトルートにあるCLAUDE.md(または.claude/CLAUDE.md)をコンテキストとして読み込みます。最初にプロジェクトの概要・技術スタック・ルールを書いておくと、Claude Codeがより的確な作業をしてくれます。
# プロジェクト名 ## 概要 このプロジェクトは〇〇を目的とした〇〇です。 ## 技術スタック - Node.js 20+ - TypeScript 5.x - React 19 - PostgreSQL 16 ## 主要なファイル構成 - `src/` - ソースコード - `src/components/` - Reactコンポーネント - `tests/` - テストファイル ## 開発ルール - コミット前に必ずテストを実行する(`npm test`) - コメントは日本語で書く - 型定義は明示的に書き、`any`型は使用禁止 ## よく使うコマンド - `npm run dev` - 開発サーバー起動 - `npm test` - テスト実行 - `npm run build` - ビルド
settings.jsonの初期設定
~/.claude/settings.jsonに個人の基本設定を書いておきます。
{
"$schema": "https://json.schemastore.org/claude-code-settings.json",
"language": "japanese",
"autoUpdatesChannel": "stable",
"cleanupPeriodDays": 30,
"feedbackSurveyRate": 0
}
| 設定 | 説明 |
|---|---|
language: "japanese" |
Claudeの応答を日本語にする |
autoUpdatesChannel: "stable" |
約1週間遅れの安定版チャンネルに切り替え |
cleanupPeriodDays: 30 |
30日より古いセッションを自動削除 |
feedbackSurveyRate: 0 |
セッション品質アンケートを非表示 |
バージョン確認とアップデート
バージョン確認と診断
# バージョン確認 claude --version # 接続・設定の詳細診断 claude doctor
claude doctorは認証状態・ネットワーク接続・設定ファイルの整合性を診断してくれます。問題が起きた際にまず実行するとよいコマンドです。
手動アップデート
# ネイティブインストール済みの場合 claude update # Homebrew brew upgrade claude-code # WinGet winget upgrade Anthropic.ClaudeCode
安定版チャンネルへの切り替え
最新版("latest")では頻繁にアップデートが行われますが、バグが混入することもあります。"stable"チャンネルは約1週間遅れですが、最新版で発見された問題が修正された状態でリリースされます。プロダクション環境での利用には安定版を推奨します。
{
"autoUpdatesChannel": "stable"
}
アンインストール方法
Claude Codeのバイナリを削除
# ネイティブインストールの場合 rm -f ~/.local/bin/claude rm -rf ~/.local/share/claude
# ネイティブインストールの場合 Remove-Item -Path "$env:USERPROFILE\.local\bin\claude.exe" -Force Remove-Item -Path "$env:USERPROFILE\.local\share\claude" -Recurse -Force # WinGetの場合 winget uninstall Anthropic.ClaudeCode
brew uninstall --cask claude-code
設定ファイルも含めて完全削除(クリーンアップ)
以下の操作を行うと、すべての設定・認証情報・セッション履歴・auto-memoryが削除されます。再インストール後も設定は引き継がれません。必要な設定はあらかじめバックアップしてください。
# ユーザー設定を削除 rm -rf ~/.claude rm -f ~/.claude.json # プロジェクト設定を削除(各プロジェクトで実行) rm -rf .claude rm -f .mcp.json
Remove-Item -Path "$env:USERPROFILE\.claude" -Recurse -Force Remove-Item -Path "$env:USERPROFILE\.claude.json" -Force
よくある質問
Qインストール後に「command not found: claude」と表示されます。
Aターミナルを再起動してください。またはsource ~/.bashrc(bash)/source ~/.zshrc(zsh)でシェルの設定を再読み込みしてください。それでも解決しない場合は~/.local/binがPATHに含まれているか確認してください。echo $PATHで確認できます。
QFreeプランでも使えますか?
AClaude Code は Claude Pro・Max・Teams・Enterprise プランのサブスクリプションが必要です。Freeプランでは使えません。ただし、Anthropic ConsoleのAPIキーを使う従量課金方式であれば、サブスクリプションなしでも利用できます。
Qnpmでインストールした場合、ネイティブと何が違いますか?
A主な違いは自動アップデートの有無です。ネイティブインストーラーはバックグラウンドで自動アップデートされますが、npmは手動でnpm update -g @anthropic-ai/claude-codeを実行する必要があります。またネイティブは起動速度が速く、依存関係が少ないためトラブルも少ないです。
QAlpine Linuxでインストールしたらエラーになります。
AAlpine Linuxはmusl libcを使っているため、ネイティブのripgrepバイナリが動作しない場合があります。apk add libgcc libstdc++ ripgrepでライブラリを追加し、settings.jsonに"env": {"USE_BUILTIN_RIPGREP": "0"}を追加してください。
Q複数のプロジェクトで別々の認証情報を使いたいです。
Aプロジェクトごとの.claude/settings.jsonのenvフィールドにANTHROPIC_API_KEYを設定することで、プロジェクトごとに異なるAPIキーを使えます。クラウドプロバイダ(Bedrock/Vertex AI/Azure)を使う場合も同様にenvフィールドで設定できます。詳細はクラウドプロバイダ統合ガイドを参照してください。

