Webサイトのデザインにおいて、フォントの種類は印象を大きく左右します。特に日本語の表現においては、ゴシック体と明朝体の違いが文章の雰囲気に直接影響します。この記事では、CSSでゴシック体から明朝体へ変更する方法を紹介します。
明朝体を指定するためのフォントファミリ
まず最初に、明朝体のフォントを指定する際には以下のようなフォントファミリを使用します。
“游明朝”
Windows 8.1以降で使用可能な日本語明朝体。
“Yu Mincho”
Macでも使える対応フォント。
“ヒラギノ明朝 ProN W3″や”Hiragino Mincho Pro”
macOSに標準搭載。
“MS P明朝”や”MS Mincho”
Windowsに標準搭載。
serif
上記フォントが見つからない場合のフォールバックとして、一般的なセリフ体(明朝系)を指定。
実際のCSSコードの書き換え例
以下は、もともとゴシック体が指定されていたCSSを明朝体に書き換えた例です。必要な部分だけ置き換えることも可能ですが、全体を一括で変更したい場合は、次のように記述します。
body {
font-family: "游明朝", "Yu Mincho", "ヒラギノ明朝 ProN W3", "Hiragino Mincho ProN", "Hiragino Mincho Pro", "MS P明朝", "MS Mincho", serif;
}
このように、font-family の部分を明朝体の指定に変更することで、Webページ全体の印象を上品かつ落ち着いたものにできます。
デザインへの影響と注意点
明朝体は、縦の線が細く、横の線が太い特徴を持つため、可読性が高く、特に文章量が多いページや文学的な印象を与えたいときに適しています。ただし、明朝体は小さなサイズでは視認性が落ちることがあるため、フォントサイズとのバランスに注意が必要です。また、明朝体はゴシック体よりも読み込みに時間がかかる場合があるため、パフォーマンスの影響にも留意しましょう。
まとめ
CSSを使ってWebページ全体をゴシック体から明朝体に変更するのはとても簡単です。ターゲットユーザーやコンテンツの性質に応じてフォントを選ぶことで、より効果的な情報発信が可能になります。デザインの一環として、ぜひフォント選びにもこだわってみてください。