JavaScriptでのプログラミングにおいて、多くの条件の中から特定の処理を選択する必要がある場面は多々あります。今回は、その際に使用するswitch文の基本構造と使用方法について詳しく解説します。
switch文とは
switch文は、ある値に応じて異なる処理を行うための条件文の一つです。if-else文を使って数多くの条件を連続して判定するよりも、switch文を使用することでコードが読みやすくなり、エラーの発生も少なくなります。
基本的な構文
switch (expression) {
case value1:
// ステートメント
break;
case value2:
// ステートメント
break;
...
default:
// expressionが上記のどの値とも一致しない場合に実行するステートメント
}
switch文のポイント
breakキーワード
breakキーワードは非常に重要です。これは、該当するcaseが一致した後、続くcaseをスキップして、switch文を終了するためのものです。もしbreakを書き忘れると、その次のcaseも実行されてしまいます。これを”フォールスルー”といい、意図しない挙動を引き起こす原因となります。
default文
defaultは、どのcaseも一致しない場合の処理を記述する部分です。これは必須ではありませんが、予期しない値が来た時の安全策として利用することが推奨されます。
実用例
以下は、曜日を表す数字に基づいて、対応する日本語の曜日名を出力する例です。
let day = 3;
let dayName = '';
switch (day) {
case 1:
dayName = '月曜日';
break;
case 2:
dayName = '火曜日';
break;
case 3:
dayName = '水曜日';
break;
...
default:
dayName = '不明な日';
}
console.log(dayName); // 水曜日
まとめ
JavaScriptのswitch文は、複数の条件の中から一つを選ぶ際に非常に有効です。コードがシンプルで読みやすくなりますが、特にbreakの使い方を正確に理解し、適切に使用することが重要です。多岐にわたる条件分岐が必要な場面での利用をぜひ検討してみてください。