Oracleデータベースを使用してデータを効果的に管理するためには、テーブルの作成が不可欠です。この記事では、Oracleでテーブルを作成する手順について解説します。テーブルを作成するための基本的なSQL文を学び、実際の例を通じて理解を深めましょう。
CREATE TABLE文の基本構文
テーブルを作成するには、CREATE TABLE文を使用します。この文は、テーブル名とその列(カラム)を定義します。基本的な構文は次のとおりです。
CREATE TABLE テーブル名 (
カラム名1 データ型1,
カラム名2 データ型2,
...
);
テーブル作成の例
従業員情報を管理するテーブルを作成する例を見てみましょう。
CREATE TABLE employees (
employee_id NUMBER,
first_name VARCHAR2(50),
last_name VARCHAR2(50),
job_title VARCHAR2(100),
salary NUMBER
);
この例では、”employees”という名前のテーブルを作成し、従業員のID、名前、職位、給与の列を定義しています。
追加の機能
テーブルを作成する際に、インデックス、制約、デフォルト値などの追加機能を利用することができます。これらの機能は、データベースのパフォーマンスやデータの整合性を向上させるために役立ちます。
インデックスの追加
インデックスは、テーブルの特定の列に対する高速な検索を可能にします。インデックスを作成することで、データベースエンジンはデータを素早く見つけることができます。一般的なインデックスの種類には、一意のインデックス、複合インデックス、およびビットマップインデックスがあります。
CREATE INDEX index_name
ON table_name (column1, column2, ...);
制約の追加
制約は、テーブルに適用される条件を定義します。これにより、データの整合性が確保されます。一般的な制約には、主キー制約、外部キー制約、一意の制約、NOT NULL制約があります。
- 主キー制約:一意の識別子を持つ列を定義します。
- 外部キー制約:他のテーブルの列との間の関連性を定義します。
- 一意の制約:重複を許さない値を持つ列を定義します。
- NOT NULL制約:NULL値を許可しないことを定義します。
ALTER TABLE table_name
ADD CONSTRAINT constraint_name constraint_type (column1, column2, ...);
デフォルト値の追加
デフォルト値は、新しい行が挿入されたときに列に自動的に挿入される値を定義します。これにより、データの完全性と一貫性が確保されます。
ALTER TABLE table_name
MODIFY (column_name DEFAULT default_value);
これらの追加機能を利用することで、テーブルの管理やデータの整合性を強化し、データベースのパフォーマンスを向上させることができます。
まとめ
以上がOracleでテーブルを作成する基本的な手順です。これをマスターすることで、Oracleデータベース上で効果的なデータ管理を行うことができます。