【Oracle】ORA-28040: No matching authentication protocol」エラーが発生したときの対処法

Oracleデータベースに接続しようとしたときに「ORA-28040: No matching authentication protocol」エラーが発生した経験はありませんか?このエラーは、クライアントとサーバー間でサポートされている認証プロトコルが一致しない場合に発生します。今回は、この問題の原因と解決策について詳しく解説します。

エラーの原因

「ORA-28040」エラーは通常、古いバージョンのクライアントソフトウェアが新しいバージョンのデータベースに接続しようとする際に発生します。これは、認証プロトコルのバージョンが一致しないことが原因です。

SQLNET.ORAファイルの設定を変更

OracleデータベースサーバーのSQLNET.ORAファイルに以下の設定を追加または変更することで、古いクライアントとの互換性を持たせることができます。

SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_SERVER = 8
SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_CLIENT = 8

これにより、サーバーとクライアントの認証プロトコルのバージョンが指定され、互換性が確保されます。

データベースパッチの適用

古いバージョンのOracleクライアントを使用している場合、最新のパッチを適用することで問題が解決することがあります。Oracleサポートサイトから最新のパッチをダウンロードし、インストールしてください。

クライアントソフトウェアのアップグレード

可能であれば、古いクライアントソフトウェアを新しいバージョンにアップグレードします。これにより、最新の認証プロトコルがサポートされるようになります。

データベース設定の確認

データベースの設定を確認し、古いクライアントが接続できるように調整します。特に「SEC_CASE_SENSITIVE_LOGON」の設定を確認し、必要に応じて以下のように設定を変更します。

ALTER SYSTEM SET SEC_CASE_SENSITIVE_LOGON = FALSE;

この設定は、パスワードの大文字小文字を区別しないようにするもので、古いクライアントとの互換性を向上させることがあります。

まとめ

「ORA-28040: No matching authentication protocol」エラーは、クライアントとサーバー間の認証プロトコルの不一致によるものです。この記事で紹介した方法を試してみてください。クライアントとサーバーの両方の設定を確認し、必要に応じて適切な変更を行うことで、問題を解決できるはずです。

問題が解決したら、再度データベースに接続し、正常に動作するか確認しましょう。技術的な問題を解決することは難しい場合もありますが、根気よく取り組むことで必ず解決できます。