PHPで数値を四捨五入、切り上げ、切り捨てする方法

数値の丸め処理はプログラミングの多くの場面で必要とされる操作の一つです。特に、計算結果をユーザーに表示する際や、データベースに保存する前に整形が必要なケースでは、このような処理が頻繁に行われます。PHPには、このような数値の丸め処理を簡単に行うための関数がいくつか用意されています。

round() 関数で基本的な四捨五入

PHPで最も基本的な四捨五入を行うには、round()関数を使用します。この関数は1つの引数を取り、その数値を最も近い整数に四捨五入します。

<?php
  $number = 3.14159;
  $rounded = round($number);
  echo $rounded;  // 出力: 3
?>

この基本形は非常にシンプルですが、実用上はさまざまなオプションが必要になる場合があります。

round()関数は、第2引数で小数点以下の桁数を指定することができます。たとえば、小数点以下2桁までの数値に四捨五入したい場合は次のようにします。

<?php
  $number = 3.14159;
  $rounded = round($number, 2);
  echo $rounded;  // 出力: 3.14
?>

このようにして、任意の桁数で四捨五入することが可能です。

四捨五入だけでなく、切り上げが必要な場合もあります。その場合は、ceil()関数を使用します。

<?php
  $number = 3.14159;
  $rounded = ceil($number);
  echo $rounded;  // 出力: 4
?>

この関数は引数として与えられた数値を、次に大きな整数に切り上げます。

逆に、切り捨てが必要な場合はfloor()関数を用います。

<?php
  $number = 3.14159;
  $rounded = floor($number);
  echo $rounded;  // 出力: 3
?>

この関数は引数として与えられた数値を、次に小さな整数に切り捨てます。

PHPでは、四捨五入、切り上げ、切り捨てを行うための便利な関数が用意されています。round()関数で基本的な四捨五入を行い、ceil()とfloor()関数で切り上げと切り捨てを行うことができます。これらの関数を使いこなせば、数値データを簡単に整形できるようになります。