WordPressサイトには、ユーザーが最近閲覧した記事を表示する「最近見た記事」機能を追加することで、ユーザーエンゲージメントを向上させることができます。本記事では、プラグインを使用せずにWordPressで「最近見た記事」機能を実装する方法について解説します。
1. セッションの開始
まず、functions.phpファイルなどでセッションを開始します。
<?php
if (!session_id()) {
session_start();
}
?>
2. 最近訪れた記事の情報を保存
各記事が表示されるページで、現在の記事のIDやタイトルなどの情報をセッションに保存します。
<?php
if (!empty(get_the_ID())) {
$recent_posts = isset($_SESSION['recent_posts']) ? $_SESSION['recent_posts'] : array();
$post_id = get_the_ID();
$post_title = get_the_title();
$recent_posts[$post_id] = $post_title;
$_SESSION['recent_posts'] = $recent_posts;
}
?>
3. 最近訪れた記事の表示
サイドバーやフッターなどの適切な場所で、セッションに保存された最近の記事を表示します。
<?php
$recent_posts = isset($_SESSION['recent_posts']) ? $_SESSION['recent_posts'] : array();
if (!empty($recent_posts)) {
echo '<ul>';
foreach ($recent_posts as $post_id => $post_title) {
echo '<li><a href="' . esc_url(get_permalink($post_id)) . '">' . esc_html($post_title) . '</a></li>';
}
echo '</ul>';
}
?>
これで、WordPressサイトに「最近見た記事」機能が実装されました。ただし、セッションを使用するとサーバーの負荷が増加する可能性があるため、サイトのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
また、キャッシュプラグインを使用している場合は、キャッシュが正しく動作しない可能性があるため、注意が必要です。
まとめ
WordPressサイトに「最近見た記事」機能を実装する方法について解説しました。
プラグインを使用せずにセッションを活用することで、ユーザーが最近閲覧した記事を表示することができます。ただし、セッションを使用する際にはサーバーの負荷やキャッシュの影響に注意する必要があります。