バッチファイル(.batファイル)は、Windows環境での自動化やスクリプト処理に便利なツールです。特に、条件分岐を使って特定の条件に応じた処理を実行することができます。この記事では、バッチファイルでの条件分岐の基本的な使い方を紹介します。
数値の比較による条件分岐
数値を比較して処理を分岐する場合、以下のようにします。
@echo off
set /p num=数字を入力してください:
if %num% lss 10 (
echo 入力した数は10未満です。
) else (
echo 入力した数は10以上です。
)
この例では、ユーザーが入力した数値が10未満かどうかを判定しています。
ファイルの存在チェックによる条件分岐
ファイルが存在するかどうかを確認して処理を分岐する例です。
@echo off
if exist "sample.txt" (
echo sample.txt は存在します。
) else (
echo sample.txt は存在しません。
)
この例では、現在のディレクトリに sample.txt というファイルが存在するかをチェックしています。
文字列の比較による条件分岐
文字列を比較して処理を分岐する例です。
@echo off
set var=apple
if "%var%" == "apple" (
echo 変数 var は "apple" です。
) else (
echo 変数 var は "apple" ではありません。
)
この例では、変数 var の値が “apple” と等しいかどうかを判定しています。
複数の条件の組み合わせ
複数の条件を組み合わせて処理を分岐する場合には、else if を使用します。
@echo off
set /p num=数字を入力してください:
if %num% lss 0 (
echo 入力した数は0未満です。
) else if %num% equ 0 (
echo 入力した数は0です。
) else (
echo 入力した数は0より大きいです。
)
この例では、入力した数値が0未満、0、それ以上で場合分けしています。
まとめ
バッチファイルを使って、様々な条件に応じた柔軟な処理を実現することができます。ぜひこの記事を参考にして、自分の用途に合わせたバッチファイルを作成してみてください!