PHPをHTML内で使用することによって、ウェブページを動的に生成することができます。この記事では、PHPコードをHTMLの中に組み込む基本的な方法から、変数や条件分岐を使用する方法までを解説します。
PHPの基本的な埋め込み方法
まず、PHPをHTMLに埋め込む基本的な方法について説明します。PHPのコードは <?php ?> タグで囲みます。このタグの中に書かれたコードは、サーバーで実行され、その結果がHTMLとして出力されます。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>PHPの使用例</title>
</head>
<body>
<h1><?php echo "こんにちは、世界!"; ?></h1>
</body>
</html>
この例では、echo 文を使用して「こんにちは、世界!」というテキストを出力しています。
PHP変数を使用して動的なコンテンツを生成する
次に、PHPの変数を使用して、動的にHTMLのコンテンツを生成する方法を見てみましょう。変数を利用することで、ユーザーの入力やデータベースの値などに基づいて内容を変えることができます。
<?php
$name = "太郎";
?>
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>PHPの使用例</title>
</head>
<body>
<p>こんにちは、<?php echo $name; ?>さん!</p>
</body>
</html>
この例では、$name 変数に「太郎」という名前を代入し、それをHTML内で表示しています。
条件分岐を使った動的コンテンツの生成
最後に、PHPの条件分岐を使って、HTMLの表示内容を状況に応じて変更する方法を紹介します。条件分岐を利用することで、例えば時間帯に応じた挨拶を表示するなど、よりインタラクティブなウェブページを作成できます。
<?php
$hour = date("H"); // 現在の時刻を取得
?>
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>PHPの使用例</title>
</head>
<body>
<h1>
<?php
if ($hour < 12) {
echo "おはようございます!";
} elseif ($hour < 18) {
echo "こんにちは!";
} else {
echo "こんばんは!";
}
?>
</h1>
</body>
</html>
この例では、現在の時刻に応じて、挨拶が変わるようになっています。PHPの if 文を使用して、時刻に応じたメッセージを動的に表示しています。
ファイルの拡張子について
PHPコードをHTMLに埋め込む際、ファイルの拡張子は必ず .php にする必要があります。例えば、index.html のように拡張子が .html のままだと、サーバーはそのファイルを単なるHTMLファイルとして扱い、PHPコードは実行されずにそのまま表示されてしまいます。
PHPコードを含むファイルを正しく動作させるためには、ファイル名を index.php のように .php 拡張子に変更してください。これにより、サーバーがPHPコードを適切に解釈し、実行するようになります。
まとめ
PHPをHTML内に埋め込むことで、単純な静的ページではなく、ユーザーの操作やデータベースの値に応じて変化するダイナミックなウェブページを作成できます。今回紹介した基本的な使い方をマスターすれば、様々な応用が可能です。ぜひ、実際にコードを書いて、PHPの力を試してみてください。