C# を学び始めるうえで最初に理解しておきたいのが「変数」と「データ型」です。変数はプログラムの中で値を保持する箱のような役割を持ち、その中に入れる値の種類を決めるのがデータ型です。本記事では、C# の代表的な基本型である int
・string
・bool
を取り上げ、それぞれの特徴と使い分けを解説します。
int型|整数を扱う
int
は整数を表すデータ型で、小数を扱わないときに使用します。四則演算(+、-、*、/、%)も可能です。
int age = 25;
int year = 2025;
int sum = age + year;
Console.WriteLine(age); // 25
Console.WriteLine(sum); // 2050
数値の計算やカウント処理などに利用されます。小数点を扱いたい場合は double
や decimal
を選びます。
string型|文字列を扱う
string
は文字列を表すデータ型です。テキストデータやメッセージを扱うときに利用します。C# ではダブルクォーテーションで囲むのが基本です。
string name = "Taro";
string message = "Hello, " + name + "!";
Console.WriteLine(name); // Taro
Console.WriteLine(message); // Hello, Taro!
文字列の操作には Substring
、Replace
、Split
など多数の便利なメソッドがあります。
bool型|真偽値を扱う
bool
は true
(真)か false
(偽)の 2 値を持つ型です。条件分岐や判定処理で必須となります。
bool isActive = true;
bool isComplete = false;
if (isActive)
{
Console.WriteLine("処理を実行します");
}
else
{
Console.WriteLine("処理は停止中です");
}
比較演算子(==, !=, <, >, <=, >=)の結果も bool
になります。
int x = 10;
int y = 20;
bool result = x < y; // true
まとめ|int・string・boolの使い分け
C# のプログラミングでよく使う基本データ型は以下の通りです。
- int … 整数の計算やカウント処理に使用
- string … 名前・文章・メッセージなどテキストに使用
- bool … 条件分岐やフラグ管理に使用
これらの基本型を理解すれば、入力値の保持から条件判断まで、プログラムの基礎部分を構築できます。次のステップとしては double
や decimal
などの数値型、配列やリストなどのコレクション型を学ぶと理解がさらに深まります。