Pythonをインストールしようとしたとき、「0x80070659 このインストールはシステムポリシーで許可されていません。システム管理者に問い合わせてください。」というエラーが表示されてインストールが進まないことがあります。
このエラーは Windowsのセキュリティポリシー がインストーラーの実行を制限していることが原因です。この記事では、状況に応じた解決方法を順に解説します。
- エラー「0x80070659」の意味と原因
- 【最も手軽】管理者として実行する方法
- 管理者権限がない環境での「ユーザーフォルダへのインストール」
- インストール先フォルダを変更する方法
- グループポリシーでブロックされている場合の対処
- インストーラーを再取得する方法
- インストール成功の確認方法
エラー「0x80070659」とは
0x80070659 このインストールはシステムポリシーで許可されていません。 システム管理者に問い合わせてください。
エラーコード 0x80070659(10進数: 1625)は、Windowsの インストーラーサービス(Windows Installer) が「このインストールはポリシーによって禁止されている」と判断したときに返すエラーコードです。
発生する主な状況は以下の3パターンです。
| パターン | 原因 | 対処方法 |
|---|---|---|
| 一般ユーザーでインストーラーを実行した | 管理者権限がないため拒否された | 管理者として実行 / ユーザーインストール |
| 会社・学校のPCでポリシーが設定されている | GPO(グループポリシー)がMSIインストールを禁止 | IT管理者に確認 / ユーザーインストール |
| インストーラーが壊れている・不正なファイル | ダウンロードが途中で切れた等 | インストーラーを再ダウンロード |
解決方法1:管理者として実行する(最も簡単)
最も多い原因は 権限不足 です。インストーラーを右クリックして「管理者として実行」するだけで解決することがほとんどです。
手順
- Pythonの公式サイト(https://www.python.org/downloads/)から最新版のインストーラー(
python-X.X.X-amd64.exe)をダウンロード - ダウンロードしたファイルを 右クリック
- 「管理者として実行」をクリック
- UAC(ユーザーアカウント制御)の確認画面が出たら「はい」をクリック
- インストーラーが正常に起動することを確認
タスクバーの検索ボックスで「cmd」と入力し、右クリック→「管理者として実行」でコマンドプロンプトを管理者モードで開き、そこからインストーラーを実行する方法も有効です。
解決方法2:ユーザーフォルダにインストールする
管理者権限がない環境(会社PC等)では、インストール先を Cドライブ直下ではなくユーザーのフォルダ に変更することでインストールできます。
手順(インストーラーのオプション変更)
- インストーラーを起動(通常の実行、または右クリック→管理者として実行)
- 最初の画面で「Customize installation」をクリック
- 「Optional Features」はそのままで「Next」
- 「Advanced Options」で 「Install Python for current user only」 にチェック(または Install location を変更)
- インストール先を
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Programs\Python\などに変更 - 「Install」をクリック
他のユーザーアカウントからは使用できません。また、
PATH への自動追加が有効になっているか確認してください(「Add Python to PATH」チェックボックス)。解決方法3:インストール先フォルダを変更する
C:\Program Files\ へのインストールがポリシーで禁止されている場合、インストール先を変えることで解決できます。
- インストーラーを管理者として実行
- 「Customize installation」→「Advanced Options」を開く
- Install location を
C:\Python312\などC:\Program Files以外に変更 - 「Install」をクリック
# インストール先の変更例 C:\Python312\ ← Cドライブ直下(管理者権限が必要なことも) D:\Tools\Python312\ ← 別ドライブ(より権限が緩い場合が多い) C:\Users\ユーザー名\Python312\ ← ユーザーフォルダ(最も権限が通りやすい)
解決方法4:グループポリシーでブロックされている場合
会社・学校のPCで IT 管理者がインストールを禁止している場合、グループポリシーによって すべての MSI インストールがブロック されていることがあります。
グループポリシーの確認方法(管理者向け)
1. Win + R キーで「gpedit.msc」を実行 2. [コンピューターの構成] → [管理用テンプレート] → [Windowsコンポーネント] → [Windows インストーラー] 3. 「Windows インストーラーを無効にする」の設定を確認 「有効」または「非管理ユーザーに対して無効」になっている場合はブロックされている
グループポリシーは IT 管理者が設定しています。勝手に変更するとポリシー違反になる場合があります。管理者に「Python を開発用にインストールしたい」と相談するか、ポータブル版(zip 形式)の使用を検討してください。
ポータブル版(zip形式)を使う方法
MSI/EXEインストーラーを使わず、zipファイルを展開するだけで使用できる embeddable package があります。インストール作業が不要なため、ポリシーに引っかかりません。
- 公式サイトの「Windows embeddable package (64-bit)」をダウンロード
- 任意のフォルダに解凍(例:
C:\Tools\Python312\) - PATH を手動で設定するか、スクリプト内でフルパスを指定して使用
解決方法5:インストーラーを再ダウンロードする
ダウンロードが途中で切れたり、ファイルが破損している場合もエラーの原因になります。
- 既存のダウンロードファイルを削除
- 公式サイト(https://www.python.org/downloads/windows/)から最新版を再ダウンロード
- ダウンロード完了後、ファイルサイズを確認(公式の表示サイズと一致しているか)
- 管理者として実行
公式サイトには SHA256 ハッシュ値が掲載されています。PowerShell で確認できます。
Get-FileHash python-3.12.0-amd64.exe -Algorithm SHA256
インストール成功の確認方法
インストール後、コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行してバージョンを確認します。
python --version
インストールが成功していれば、以下のようにバージョンが表示されます。
Python 3.12.0
'python' は、内部コマンドまたは外部コマンド~ と表示される場合は、PATH が通っていない可能性があります。
PATH が通っていない場合の対処
- Windowsの「環境変数の編集」を開く(検索で「環境変数」と入力)
- 「システム環境変数」または「ユーザー環境変数」の
Pathを選択して「編集」 - Pythonのインストール先(例:
C:\Python312\とC:\Python312\Scripts\)を追加 - コマンドプロンプトを再起動して確認
よくある質問
py ランチャーを使ってバージョンを切り替えられます。py -3 でPython 3、py -2 でPython 2を呼び出せます。pip は Python のパッケージ管理ツールです。インストール時に「Add Python to PATH」にチェックを入れていれば pip --version で確認できます。使えない場合は PATH の確認、またはインストール時に pip のインストールオプションが無効になっていた可能性があります。再インストール(Repair)を試してください。解決方法まとめ
- まず 右クリック→管理者として実行(これで9割解決)
- 会社・学校PCで権限がない → ユーザーフォルダにインストール
- それでもNG → インストール先フォルダを変更(Program Files以外)
- グループポリシーで禁止されている → IT管理者に相談 or ポータブル版使用
- ファイルが壊れている可能性 → インストーラーを再ダウンロード
