【Oracle】MINUSで差分を取得する方法

データベース管理では、複数のテーブルやクエリの結果から差分を抽出することが一般的です。Oracleデータベースにおいて、そのために利用されるのがMINUS演算子です。この記事では、MINUS演算子の基本的な使い方や注意点を紹介します。

MINUS演算子とは?

MINUS演算子は、2つのクエリの結果セットの差分を取得するためのSQL演算子です。左側のクエリの結果から右側のクエリの結果を除外します。具体的な構文は以下の通りです。

(SELECT 列名 FROM テーブル1
 MINUS
 SELECT 列名 FROM テーブル2);

使用例

例を挙げて説明しましょう。以下のような2つのテーブルがあるとします。

テーブル1 (employees1)

| emp_id | emp_name |
|--------|----------|
| 1      | Alice    |
| 2      | Bob      |
| 3      | Charlie  |

テーブル2 (employees2)

| emp_id | emp_name |
|--------|----------|
| 1      | Alice    |
| 4      | Eve      |

次のクエリを実行すると、employees1とemployees2の差分が取得できます。

(SELECT emp_id, emp_name FROM employees1
 MINUS
 SELECT emp_id, emp_name FROM employees2);

このクエリの結果は、以下のようになります。

| emp_id | emp_name |
|--------|----------|
| 2      | Bob      |
| 3      | Charlie  |

これは、employees1に存在するがemployees2には存在しないレコードを抽出しています。

注意点

MINUS演算子はOracleデータベースでサポートされていますが、他のデータベースシステムでは類似の機能を持つ演算子や方法が異なる場合があります。

また、クエリの結果が空の場合や、カラムの数や型が異なる場合には注意が必要です。

まとめ

この記事では、OracleのMINUS演算子を使用してデータベースで差分を取得する方法について解説しました。データベース管理で差分を把握したい場合には、MINUS演算子を効果的に活用してください。